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海外転職に向けて!講演内容まとめです!

 昨日、海外就職研究家の森山たつを氏と、元アメリカAppleシニアマネージャーの松井博氏の講演、『シリコンバレーで働く、東南アジアで働く』に参加して来ました!セミナーのことをブログで書いてもOKとの許可をいただきましたので、自分の備忘録、そして参加できなかった人への情報共有として、ポイント、感想などを書いておきたいと思います。

 今回はシリコンバレー東南アジアそれぞれの話だったので、各項目について、それぞれについて書いていきます。

 なお、本文中に出てくる「書籍」とは、お二人の著書『普通のサラリーマンのためのグローバル転職ガイド 大石 哲之 (著), 森山 たつを (著) 』『企業が「帝国化」する 松井博(著)』のことです。

必要な能力

シリコンバレー

・専門スキル

・語学力

・打たれ強さ

東南アジア

上記3つ+日本的ビジネスマナー

 これらについてはもう少し細かく見ていきましょう。

専門スキル

シリコンバレー

・どこでも働けるスキル、すなわち共通性の高いもの。物流とか、財務とか。

・もしくは、日本人にしかできないこと。(日本料理、日本人向けの美容院など)

・まずは実力、実績をつみあげていく。そうすると、コネが通じる。

・セルフブランディング意味なし。まずは実力。その実力を対外的にアピールすることは必要。

東南アジア

・ニーズが高まっているのは「製造業、貿易関係、ITマネジメント」

・日本人的な勤勉さが重要。アジアに行っても現地の雰囲気に流されない。日本人の勤勉さが、付加価値になっている例も多い。

語学力

シリコンバレー

・TOEIC900点以上、管理職なら満点。

東南アジア

・TOEIC600〜700点でOK。

・現地語については転職が決まってからでもOK。

・ただ、資格を取ってると『少なくとも勉強をしている事』をアピールすることができる。

 例)英検5級のインドネシア語版みたいなものなど。

共通

・英語はまず、読み書きが重要。メールやチャットのやり取りがあるから。

・それ以降は→命に関わること→契約関係→自分のこと→日常会話の順に理解できるように。

・日本の文化が喋れる必要はほとんどない。

打たれ強さ

日本の常識が全く通じないことが、アメリカだろうが東南アジアだろうが、多々ある。そのことに耐えられなければならない。

日本人的ビジネスマナー

・9割が日系企業。そのため、求められているのは「本社と現地人をつなぐ能力」

・接待に付き合ったり、お酌をしたり。といった日本人独特の礼儀作法をわかる人が欲しい。

今からできる転職・就職活動

シリコンバレー

LinkedInは非常に多くのリクルーターが見ているため、絶対に登録するべし。

・そして英語の内容がおかしくないか、ネイティブに確認してもらう。

東南アジア

・日本の大手派遣会社の多くが、東南アジアリクルートを積極的に行なっている。

・日本語OKの場合も多いので、まずは登録しておく。

・いろいろな条件が合致した場合、日本と同等レベルの給与でアジアへ転職できる可能性もある。

学歴・年齢について

シリコンバレー

・年齢関係は一切関係なし。面接時にも聞いてはいけないことになっている。

・学歴は非常に重要。可能なら、今から留学したり、MBAを取得することを検討するのもいい。

MBAは現在でも非常に効力を発揮する。

東南アジア

・日本企業が多いので、基本は日本と同じ。

・だけれど、人が集まりにくいため、日本より少し緩めのイメージ。

・ただ、学歴に関してはビザなどの関係で大卒のほうがより望ましいという場面は多い。

シンガポールは国の制度が整っているため、他のアジアより条件が厳しくなる。

そもそもなぜ海外就職なのか?

・正しいことをしても報われない国の方が多い。(日本くらい?!)それを目の当たりにすることで、強くなれる。

・景気がいいと、事業拡大などでチャンスがたくさん生まれる。日本でマネージャー職につくに、10年かかる。アジアならもっと短い期間でなれる。チャレンジの機会が多い。

・日本は住むのは最高、働くのは最低。とも言われている。(食事や店員のサービスなどは素晴らしい、でも仕事は残業も多く、決まり事も多い。)であれば、海外を検討してもいいのでは?

・人と比較するのが虚しいくらい、人と違うのが当たり前。逆に日本は同質性が強く、その点に違和感を感じる人は生きにくい。

感想

 それぞれの書籍をしっかりと読んでから参加したこともあり、非常にしっかりと理解出来ました。実際にシリコンバレー東南アジアで仕事をしたうえでのリアルなお話だったので、参考になることは多かったです。自分の現在のキャリア・スキルを洗い出し、そして今後のキャリアプランを考えて、その道筋をつける。という、王道的な方法が海外の転職でも有効であるということがよくわかりました。

 そして、「キャリアについて考えていく、英語力を身につける、LinkedInや求人会社に登録する、情報を集める」ということは、日本にいても、今からできることばかり。海外転職かー、すごいなー、などと漠然と思うのではなく、まさに今からしっかりと行動をしていくことで、可能性を広げることができるということを改めて感じました。考えるだけではなく、とにかく行動することが大事なのだと思います。

補足)海外で働くとなると、必ずでてくるのがビザの問題。これについては各国事情が異なるので、実際に転職をする!というときになったら考えればいいと思います。「ビザの問題がある」ということだけ、頭に入れておきましょう。