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医療保険不要論。だって、高額医療費制度があるじゃないか。

 先日、ライフネット生命の講演にいき、非常に良かった!と書いたのですが、自分はライフネット生命の保険には入っていません。そして、他社の死亡保障には入っていますが、医療保険には入っていません。より正確に言えば、今年3月までは加入していたのですが、やはり不要だと考えて解約したのです。

 医療保険が不要と考えるのは、サラリーマンをしている限り、仮に病気になっても収入が途絶えることはない。その上、医療保険で支払った総額を上回る保険金が受け取れるとは到底思えない。との理由からです。保険だろうが株だろうが債券だろうが、これらはすべて金融商品です。そして金融商品は本来、儲けるために買うのです。損をする可能性のほうが高いと考えるのであれば、現金のまま持っていた方がいいに決まっています。にも関わらず、保険は安心を買う。などと馬鹿げた言葉で濁され、その本質が霞がかってしまうことがよくあります。自分も霞がかっていました。しかしよくよく考えた末に、解約したのです。

 それでも、高額の医療費がかかったらどうするの?という心配をする人がいるのはよくわかります。自分もそうでした。しかし、日本の場合は高額医療費制度というものがあり、医療費があまりに高額になった場合は、公費で賄ってもらえるのです。こちらの厚生労働省のHPでは、かなりわかりやすい説明を見ることができますから、保険に入る前に、一度は必ず、目を通しておくことをオススメします。

高額療養費制度を利用される皆さまへ|厚生労働省

 ちなみに、相当大雑把に高額療養費制度をまとめると、

  1. 大前提として、1ヶ月間の医療機関や薬局で支払った料金についてであり、入院時の食事負担や差額ベット代は含まない。
  2. 月収53万円以下の一般サラリーマンであれば、一ヶ月の医療費負担は最大で87,430円まで。それ以上かかった分については高額療養費で賄える。
  3. 先ほどのサラリーマンであれば、直近の12ヶ月間に3回以上高額療養費の支給を受けた場合、4回目以降は一ヶ月あたりの負担が44,400円になる。

 この高額療養費制度には適用されるもの、されないものがありますので注意が必要ですが、入院時の食事負担や差額ベット代を無視して、1年間、毎月20万円もの医療費がかかってしまう大病になったと考えてみましょう。1~3ヶ月目は87,430円、そして4~12ヶ月目は44,400円で済むわけです。これを計算してみると、87,430円×3回=262,290円、44,400円×9回=399,600円、合計で691,890円となります。確かに大きな額ですが、20万円が12ヶ月続いた場合は240万円ですから、それに比べればかなり公的な援助の力が偉大かがわかります。そして、70万円程度であれば、何も医療にかかったときにしか給付を受けられない保険ではなく、現金、ないしは株などで用意しておけば十分です。というわけで、高額療養費制度をしっかりと知り、無駄のない保険プランを検討してみてください!