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日本版ISA口座(NISA、ニーサ)について解説してみた

 マネーフォワード(Money Forward)のメルマガで取り上げられていたこともあり、日本版ISA口座への興味がでてきたところです。証券会社は日本版ISA口座の開設を積極的に薦めているようようですので、目にしたことがある人も多いかもしれません。なお、日本版ISA口座はNISA(ニーサ)という名称で決まったそうです。ただ、そもそもNISA口座って何よ?という人もいると思います。私もあまりよくわかっていませんでした。そこで、ちょっと調べてみました。というわけで、本日のトピックスです。

・上場株式等や、投資信託の取引にかかる税金が非課税に

・一人一口座

・非課税枠について

・損益通算ができない

 では、いってみましょう!

上場株式等や、投資信託の取引にかかる税金が非課税に

 株式投資をすると、値上がり益や分配金、配当金に税金がかかります。これが2013年末までは減税適用で10%なのですが、2014年1月以降は20.315%になります。この減税終了の代わりとして、日本版ISA(NISA)口座が始まります。というわけですから、日本版ISA(NISA)口座のそもそもの趣旨は減税!が最大のテーマになっています。日本版ISA(NISA)口座の利用開始は2014年からです。

一人一口座

 日本版ISA(NISA)は一人一口座と決まっています。A証券で口座を開いて、やっぱり嫌になったらからB証券で。ということができません。普段使い慣れている証券会社に日本版ISA(NISA)口座を開設するのがいいと想います。

非課税枠について

 先ほど2013年末までの減税適用の代わりとして日本版ISA(NISA)口座が用意されたと言いました。して、その内容は?まず2014年から2023年まで毎年100万円の非課税枠があります。これはその年の購入代金100万円までが非課税枠になるということ。例えば2014年は80円分株を購入したから、翌年は120万円ということはできません。あくまで、毎年の金額です。これを5年間繰り返すことで、最大500万円までの非課税枠があるのです。そして、非課税期間は5年です。5年間は値上がり益も配当金、分配金も非課税になります。ありがたいことですね。では、5年の間に売却しなかったものは?さきほど最大で500万円といいましたが、この枠が余っていれば5年目以降も非課税枠を引き継ぐことができます。また、特定口座・一般口座(いわゆる普通の証券口座といわれるもの)に移すことも可能です。

損益通算ができない

 ここが最大の注意点かと思いますが、日本版ISA(NISA)口座と特定・一般口座とは損益通算ができません。ですから、それでも、日本版ISA(NISA)口座は税金がかからないというのは大きなメリットだと思いますが。

おわりに

 株式投資に馴染みのない人にとっては、ちょっと難しいものかもしれません。また、普段から投資をしている人にも「本当にお得なのか?」というのが悩むところでしょう。私個人としては、「とりあえず作っておいて損はないのかな?」と思っています。やはり減税が終了する中での非課税枠は魅力です。また、年間に100万円、5年で500万円ということで、期間限定のサービスともいえます。いま、買いたい銘柄がある!というときに口座を開いていなくて悔しい思いをするくらいであれば、とりあえず口座を開き、いざというときに備えておくのがよさそうです。ちなみに、他の証券会社ではわかりませんが、楽天証券では日本版ISA(NISA)口座開設のために、住民票の提出を求められました。一人一口座ということでより厳格な取り扱いになっているのかもしれません。開設を検討している証券会社はどのようなスタンスなのかをしっかり調べておきましょう。