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子どもがいるから、自由に生きる。

読書感想文・LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。

日本とハワイに居を構えるデュアルライフを実践されている、本田 直之さんの著書。この本とは全く別の所でも言われたのですが、大事なことは自分の人生を自分でコントロールすること。そして、自分でコントロールと思える状態にもっていくこと。だそうです。本書からも、全く同様の主著を感じ取ることが出来ました。では、そもそも自分の人生のコントロールとは、なにを指しているのでしょうか?本田さんは、次の3つを取り上げているように思いました。

  • お金
  • 時間
  • 行動

 これらを自由に出来る状態=コントロールできているということのようです。そしてコントロールすることで、幸せになれるということなんだとか。

 本書を読んでひとつだけ難しいなぁと思ったこと。本書は幸福に生きている人たちとして、北欧のケースを大きく紹介しています。しかし、北欧の人たちの話は鵜呑みにできないかなという印象を受けました。というのも、北欧では『社会制度が人生をコントロールしやすくできている』ということです。象徴的なのは、自由にやっている、コントロールできているという意識が強いにも関わらず、勤め人が多いということ。日本の場合は、会社勤めという選択をした時点で、コントロールできないことのほうが多い。という場合はが多いのではないでしょうか?そして、日本で自分の人生をコントロールしていくには、フリーランス、起業くらいしか、選択肢はないように思います。しかし、これらは特にお金の面で、会社勤めよりもハードルが高くなりがちです。会社勤めと違い、安定はないからです。

 かといって、だから本書の主張が現実的でないとか、いいたいのではありません。日本と北欧の環境の違いを十分考慮しつつも、やっぱり諦めず、人生のコントロールをすべく、邁進したいと思います。本書の最後に、著者も書いています。「幸せは、ポジティブな選択の向こう側にあります。」と。