読書感想文・35歳の教科書 成長社会から成熟社会へ
35歳の教科書―今から始める戦略的人生計画を読みました。民間から中学校校長になったとして有名な、藤原和博さんの著書です。
少子高齢化の問題とか、日本の閉塞感とか、リーダーが不在とか、色々といわれていますが、結局は成長社会から成熟社会になった。それによってルールが変わっている。そう考えると、確かにしっくりする部分が多々あります。国民の年齢に呼応するように、日本という国もまた、すでに成長局面ではなくなっているんですよね。必要なものはある程度揃いきっている。物が増える、便利になることで幸せになるという時代は終わった。ではそこで、自分の幸せをどう見つけていくのか?そこが大事になるということを、しっかりと突きつけてくれる本でした。
成熟していくことは悪いことではありません。本書にも出てきますが、イギリス、フランスなどの欧米諸国は、既にピークから数十年、数百年とたっているわけです。それでもそれぞれが独自のやり方お探っているわけです。日本も、日本人も、そういう段階にきているのです。