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子どもがいるから、自由に生きる。

それって、良心につけ込んでいませんか?

 突然ですが、私はボランティアを好きになれません。なぜか?おそらく、ボランティアというと良心につけこんでいるからです。

 ボランティアをすることは素晴らしいことだと思っています。しかし、ボランティアをしている人の中には一部だとは思いますが、「困っている人がいるのに、ボランティアをしないなんて人間として終わっている!」でも言わんばかりの考えの人がいます。そのような考え方に共感できないのです。実はこれ、ボランティアに限りません。教育の世界にもどうようの考えがはびこっていると思っています。「子どもが可愛ければ、お給料なんか少なくなってやっていける。お金のことを考えるのは、本当に子どもを愛していないからだ。」介護の世界にもあります。「本当に入居者(老人ホームの利用者のこと)を大切に思っているのであれば、業務終了後すぐに帰ろうとするのはおかしい。本当に大切なら、少しでも長く話をして、入居者の気持ちを理解しようと努めるはずだ。それをしないのは、やる気がないからだ。」経営者の中にも同じような考えをする人がいます。「本当に成長したいと考え、お客様からのありがとうの言葉を喜びとしているのであれば、辛い身体に鞭打ってでも仕事を楽しいと思えるはずだ。そう思えないのは、ありがとうの言葉に耳を傾けていない、人間として未熟な証拠だ。」

 これらに共通していることは、良心につけこみ、本当に払うべき対価(報酬)をごまかそうとしていることです。もしかしたら、本人にごまかすつもりはないのかもしれません。しかし、結果的には対価を支払わずに労働の提供を受けているわけですから、私は「良心につけ込んでいる」と判断します。

 そしてここまでの例にあげた以外のところでも、人間は良心につけこみ、人に頼み事をしたり、人を動かそうとすることが多々あります。自分はそのようなことがないよう、気をつけたいものです。